2017.10.23

抗がん剤治療中の女性のキレイをサポート!「上松」上野修平さんの活動

先日、東京 築地にある「上松」さんにお邪魔してきました。

IMG_9422.jpgのサムネイル画像

 


立地は築地、名前は「上松」‥渋い...ここは老舗のお寿司屋さん?だし巻き卵屋さん?


いえいえ、ここはおしゃれなお姉さま方が足繁く通う素敵な美容室なんです。
ヘアに加えてネイルもされています。

IMG_9431.jpg IMG_9432.jpg


 

おしゃれで素敵な美容室、ですか、それだけではないんです。

一般的におしゃれを楽しめないと思われている、抗がん剤治療中の女性も気兼ねなく通える貴重な美容室


乳がん治療で有名な病院のひとつ、聖路加国際病院が近くにあり、評判を聞いて来られる乳がん当事者の方も多数。
これまで過去6年で延べ300人にヘアのアドバイスやカット等の施術をされてきたそうです。

わたしも、ここの評判をお聞きして伺ってました。



こちらが、美容室「上松」の上野修平さん
「上松」の共同オーナーでもあり、一流の美容師であると同時に、乳がん治療の方へのヘア施術を担当。
また、聖路加国際病院にて乳がん治療中の方に向けた美容セミナー講師も務めるなど、乳がん当事者の方を美容の面で強くサポートされています。
IMG_9447.jpg

医療関係者でもなく、また当事者でも当事者家族でもないという彼。
一体何がきっかけで、美容室で乳がん患者さんへの対応を始められたのでしょう?



「きっかけは、近くにある聖路加国際病院の山内英子先生が顧客だったこと。彼女に、やってみない?と声を掛けられたことが全ての始まり。」


上野さんは、自ら仲間と共に美容室を立ち上げて経営。

その美容室も、「夢をもって美容師になった子たちが、辞めずに働き続けられるように」と、美容院には大変珍しい週休二日制。

13時~14時は営業休止して昼休みを設け、 美容師たちが昼食が取れるようにするなど、定型にとらわれずに自らの理想とするビジョンを実現してきた上野さん。

また、東日本大震災ではいち早く美容ボランティアとして駆けつけるなどされるなどの経験もされています。
美容師としての腕も長けており、また親しみやすい彼なら新しい風が吹かせられると見込まれたのでしょうね。



抗がん剤治療中の患者の方は、抗がん剤治療は、女性らしさの象徴の一つとも言える髪の毛などの脱毛が伴うケースが多く、

これまで通っていた美容室に足が運べなくなるケースが多いという事実を知った上野さん。


そこから、彼の歩みが始まります。

美容室内で、着付けなど用に使われていた仕切りのある部屋を、個室のカットスペースとして使えるように改良
脱毛した姿を見られたくない女性も多く、プライバシーを保ち安心してもらえる環境を整えました。
そして、そこでは、抗がん剤治療に始まる前から、これからのヘアスタイルについての提案をされるそうです。

IMG_9434.jpg


例えば、こんな形。
まず脱毛が始まる前にショートカットにしませんか、と提案。
そうすれば、脱毛後にまた髪が生えてきた時、「元の自分」に早く戻れるから。
また、いつ頃どんなウィッグでどんなヘアスタイルを楽しむか、ウィッグもただかぶるのではなく
お客様がウィッグをつけた状態で、その人に似合うようにカットをしていく
ここで、普段美容師として磨いているカットの技術も発揮されます。

そして、抗がん剤治療が終われば、ウィッグを外すタイミングを相談。

ウィッグを外し終わってた元患者さんが、そのままこの美容院の顧客になるケースもあるのだそうです。

上野さんのお話しで、心に残ったことがあります。

それは、

「健康で生きていることも、病気になるということも、日常の延長。

 日常の中にたまたま病気がやってくる。だから、「病気のときの専用」「抗がん剤治療のときの専用」美容室ではなく、

 あくまでふつうのおしゃれな美容室、でありたい。」

ということ。

病気になると、様々な制限が係る上、外の世界と薄皮を一枚隔てたような心理になることも多いようです。

上野さんのメッセージは、<治療中の日々も、あくまで日常の延長>ということ。

日常生活で、美容院に行って、「かわいい」「きれい」を楽しんでいたのであれば、

治療中もその楽しみを継続してほしい。継続できる環境を作りたい。

そして、自分たち美容師に求められていることは、「かわいい」「きれい」の手伝いをすることだから、そこで力を発揮したい。

そう思っているそうです。

IMG_9438.jpg

彼の夢は、

多くの美容師が、治療中の方にも対応できる知識や技術を持ち、

「いつもの美容師さん」が、お客さんが抗がん剤治療に入っても対応できる世の中になること。

今は二ヶ月に一度、手弁当で美容師仲間に講義を開いているそう。

一歩一歩道を切り開く姿に、未来を感じます。

脱毛中のケア帽子やウィッグの選び方、活用方法、ネイルやお肌のケア...

築地上松さんで蓄積されたノウハウには目を見張るものがあり、

千趣会の乳がん経験者のためのブランド「ビーリボン」でも商品開発等で協業できないか、

これから担当者と共に検討させていただくことに...!

IMG_9428.jpg

千趣会×上松で、これから何かが始まる予感...!乞うご期待!

美容室「上松」 http://uematsu-hair.com/

ページのトップへ

スマホ版トップへ